FX取引をはじめるのは、意外と簡単なこと、これは何度もお話しました。ですがFX取引を続けていくのはそう簡単なことではないのです。FXで勝てる人は、取引人口の2割程度だといわれています。そして負けた8割の人達の多くは、やがてFXの世界から、手を引いてしまうことになります。損失を出しながら取引を続けていくには限界がありますから、資金があるうちに勝ち組に入れなければFX取引に参加することはできなくなります。ですからFXの世界では、勝つ事よりも負けない事を意識して、長く市場にとどまることのできる人が結果的に勝ち組なっていきます。
もちろん勝ちたい、お金を儲けたいという欲は誰にでもありますが、ハイリターンを狙えばもちろんハイリスクになります。どれだけ市場に長くとどまり、チャンスを活かす事ができるかは、リスクコントロールと、メンタルコントロールの二つがカギになります。
具体的に言えば、損切りができるかどうかは、この二つに大きく関わっています。自分が想定したリスク以上の損失が出ないように損切りをする、これはリスクのコントロールです。そして、今は想定以上の損失があるけれど、きっと持ち直すのではないかと根拠もなく心が揺らぎ、損切りを見送ってしまう、これはもちろんダメな事です。もちろん運よく持ち直すこともありますが、例えばサブプライム問題で暴落した通貨ペアを持っていた日本人の中で、資産を失った人というのは想像以上に多かったのです。いつか持ち直す、スワップポイントがあればいつか挽回できる、そんな甘い考えで、必要証拠金を維持できなくなり、ロスカットとなってしまいました。もちろんこの時に冷静に対処して大きく儲けた人もいます。極端に言えば、多くの人が負ければ負けるほど、少数の人は大きく儲ける事ができます。リスクコントロールとメンタルコントロールができなければ、その他大勢の「負ける」側に入ってしまうのです。
もちろん中には、損切り貧乏という言葉があるように、ちょっとした下落や上昇による損失で決済してしまい、利益が出るまで待てない人もいます。この場合はリスクコントロールが可能でも、メンタル面が弱すぎて意味がありません。そしてそもそも、勝てる方法、負けを大きくしない方法を知っていなければ、どれだけルールに従える精神面での強さがあっても、意味はありません。
それではどうやって、リスクコントロールと、メンタルコントロールを同時に行う事ができるのか、これは学ぶしかないのです。実践で学んでいくのは限界がありますから、まずは必要最小限、意識してほしい点を紹介していきます。
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