FXは長期運用か短期運用か

 自分の投資スタイルを決めるまでは、誰もが試行錯誤の繰り返しです。ですが、最初にぜひとも決めておきたいのが、ポジションの持ち時間です。これをきちんと決めておかないと、初心者は特に損切りや利益確保のタイミングを逃しやすく、トレード上達の妨げになってしまいます。
 短期トレードとは、その日の内にポジションを閉じるデイトレ、もしくはそれよりも短い数時間での決済やスキャルピングという、場合によっては数秒で決済する投資方法です。長期トレードは月単位、年単位でポジションを取る方法で、中期トレードというと、数日から数週間単位でポジションを閉じる方法です。中期トレードはスイングトレードとも言います。
 それでは、ポジションを持っている時間は長い時間と短い時間、どちらが有利なのでしょう。時間が経てば経つほど、値動きの幅は大きくなる可能性が高まります。短い時間であれば、大きく儲ける事は難しいのですが、一回の取引での損失は小さくできることになります。そして逆に長い時間ポジションを持つほど、大きく儲ける可能性が高まり、大きく負ける危険も大きくなっていきます。
 また、短期投資か長期投資かは、トレードに使える時間によっても異なります。平日は仕事が忙しく、残業も多い人であればスキャルピングを続けていくのは難しいはずです。一週間に一度しか、相場を確認できない人であれば、必然的に中・長期のトレードをするしかありません。どれだけ相場に向き合う時間が作れるかでも、どちらを選ぶかは変わってきます。
 また、性格も重要な要素です。気が小さい人やせっかちな人が、ある程度長い間、含み損を抱えたままでいることを我慢できるとは思えません。中・長期でのトレードは計画通りにいかなくなる可能性があります。逆にのんびりしている人や、その場の雰囲気に流されやすい人は、短期的な値動きに翻弄されて損小利大ならぬ、損大利小になってしまう事が多くなります。もちろんメンタル面は強化していく事ができますが、本来の性格にあった方法の方が上達のスピードは速いはずです。
 自分がどんなトレードをしたいのか、またどんな方法ならトレードできるのか、さまざまな観点から自分を分析してみて下さい。

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