FXで取引できる通貨ペアあれこれ

 まずは通貨ペアの見方から。通貨ペアは、二つの通貨で構成されています。日本人に一番なじみ深いのはやはりドル円、これはUSD/JPYと表記します。円が絡んでいるので直観的にわかると思いますが、USD/JPYのレートが80円だとしたら、1ドルを手に入れるためには、日本円にして80円必要で、1ドルを日本円に換金すると80円になるということです。これは簡単ですね。EUR/JPY(ユーロ/円)、AUD/JPY(オーストラリアドル/円)など、他の円が絡む通貨はドルの場合と同じく、1通貨を交換するのに必要な日本円はいくらか、で考えれば大丈夫です。円が絡まない通貨の場合も、左側の1通貨を、右側の通貨で交換するにはいくらかかるのかという意味です。USD/JPYという通貨ペアを購入すれば、日本円を使ってドルを「買った」ことになり、USD/JPYを売れば、アメリカドルで日本円を「売って」いる状態になります。日本円が絡む通貨は、USD/JPYを除いて実際に通貨のやり取りが行われている量はほんの少しです。円が絡む通貨は、直観的に理解しやすいのですが、実際にこのレートは、ドルとの取引価格をもとに計算されたものになります。今現在、世界の主要取引通貨はなんといってもアメリカドルです。ですから今もって、世界の主軸通貨はアメリカドルです。ドルが絡まない通貨ペアを、ドルストレートと言います。EUR/JPYのレートがいくらか、というのは、USD/JPYがいくらか、そしてEUR/USDが、いくらかが分かれば計算できますよね。仮にEUR/USDが1.2ドルだとすれば、1ユーロは1.2ドル、1:1.2です。ドル円を80円と仮定すると、1:80、1.2×80の約96円が、1ユーロを日本円にするために必要な金額となります。このように、ドルをもとにした通貨の比率で、いろいろな通貨ペアのレートは決まります。
 日本のFX業者の中には、取引できる通貨ペアのほとんどがクロス円と呼ばれる、円が絡む通貨になります。ですがクロス円は世界的に見ればマイナーな通貨ペアという事になります。
 FX業者によっては、100を超える通貨ペアを扱っていることもありますし、10ペア程度のクロス円を中心にしたラインナップの業者もあります。多ければ多いほどいい業者とは限りませんが、FX取引に慣れてくるとクロス円だけでは物足りなくなってくると思います。

疑問解決! 今日から学ぶFXTOPに戻る

カテゴリ